【自動車業界研究】①前提知識・用語解説
はじめに
自動車業界は日本の主力産業として位置付けられている。それは工業統計からも明らかであり、漠然と「日本車は世界で強い」と思っている学生も多いだろう。
日本貿易振興機構が2021年10月にリリースした『主要国の自動車生産・販売動向』でも、中国、アメリカに次ぐ3位に位置する一大生産国だ。
また、(電気自動車で部品点数は減ると言われているが)1台の自動車を構成する部品は30,000点に及ぶと言われている。完成車、自動車部品、周辺産業まで含めるとその規模も大きい。
〈投稿予定〉
①前提知識・用語解説
②業界構造・所属企業
③業界内のトピックス
④世間のニュースとの関わり、他産業との関わり
⑤業界の展望・懸念点
前提知識
いくつかの項目について解説する。
*クルマの特徴
自動車を含む「クルマ」の特徴は3つあり、基本動作と呼ばれている。
①走る
②曲がる
③止まる
*近代工業のシンボル
18世紀に蒸気機関で動く自動車が発明、19世紀にガソリン自動車が発明された。
1908年にはフォードがT型フォードを発売した。T型フォードは流れ作業による大量生産方式を採用し、これが「ライン生産方式」として他の製造業でも取り入れられている。
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