【自動車業界研究】③業界内のトピックス

【自動車業界研究】③業界内のトピックス

はじめに


このコラムでは、CASE、MaaSについて解説する。「100年に1度の大変革」といわれるトピックスだ。
これは自動車業界や関連するモノづくり業界だけでなく、社会の在り方に影響するトピックスなので自動車業界以外を志望する学生にも読んでほしい。


〈自動車業界_投稿一覧〉
①前提知識・用語解説
②業界構造・所属企業
③業界内のトピックス
④世間のニュースとの関わり、他産業との関わり
⑤業界の展望・懸念点

100年に1度の大変革 ―これまでの100年―


100年に1度の大変革を解説する前に、ここまでの100年に触れる。
コラム①でも書いたように、今でこそ自動車は近代工業の象徴として社会に普及しているが、19世紀、自動車は手作りで1台ずつ生産される極めて高価な乗り物だった。移動のための手段というよりも貴族や富裕層の「娯楽」の要素が強かった。
大きな変革が起きたのは、1908年、フォード社によってT型フォードが発売されたときだ。それまでは手作りだったものが、流れ作業により大量生産され、これによって価格も大幅に安価になった。自動車は富裕層だけでなく大衆にも普及し、モータリゼーションの時代を迎えることになる。

T型フォードがもたらした変革をいくつか紹介する。


*生産方式の変革


大量生産を実現した流れ作業は「ライン生産方式」として他モノづくりの現場にも普及した。現在でも「トヨタ式」という言葉があるが、自動車は合理的な生産の祖といえるだろう。
また、工業分野におけるマーケティングも行われ、シャシは共通でもボディを変える「モデルチェンジ」という戦略を生み出し。「意図的に古くする」ことが始まった。

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