ニチアス株式会社

化学2(ファインケミカル・その他分野)化学・医療

Company View Point ニチアスは日本における保温・断熱分野のパイオニアとしてスタートした老舗企業。120年以上の長い歴史の中で、独自の技術である「断つ・保つ」の技術を深化させてきた。同社の「断つ・保つ」の技術は、「シール」「断熱」「防音」「耐火」「耐食」「クリーン」の6つの要素技術から構成されている。極低温から超高温という広い温度領域において、液体・気体をはじめとするさまざまな対象物に対して、漏れ・熱・音・腐食を「断つ」機能や、熱・クリーンを「保つ」機能をもった製品・サービスを提供している。これらの製品・サービスは、産業界の発展に貢献してきたとともに、さまざまな社会的課題を解決し、持続可能社会の実現にも貢献している。
代表者名 代表取締役社長 亀津 克己
創業 1896年
設立 1896年
資本金
121.0億円
(2022年3月末現在)
売上高
2,162.0億円
3,600万円(2022年3月期/連結)
経常利益
305.0億円
7,200万円(2022年3月期/連結)
自己資本比率
62.5%
従業員数
6,402人
(2022年3月末現在/連結)
売上高研究開発費率 2.8%( 61 億円)
今後の展望 ■医療分野への進出
高齢化が進む昨今、検査・治療における患者の身体的負担を軽減する低侵襲医療が注目されている。例えば内視鏡は、体内をカメラで見るだけでなくそのまま治療も行える医療機器であるが、その技術進歩を支えているのが、ニチアスが日本で初めて開発したふっ素樹脂製「マルチルーメンチューブ」だ。わずか外径1mmのチューブにいくつもの穴があいた本製品は内視鏡用処置具の重要な部材であり、高いシェアを誇っている。また、従来の開腹手術に比べて傷口が小さく、入院期間の短縮が可能な腹腔鏡手術に使用され
るデバイスの部品にも、ニチアスが採用されている。

■半導体業界を支える高機能ゴム
AI、IoT社会、6G ―よりよい暮らしの創造は、いまや半導体業界の発展なくして語れない。半導体、ディスプレイ市場の需要拡大や技術革新に伴い、その製造工程においてもよりハイレベルな耐熱性、耐薬品性、耐プラズマ性を持ったシール材が必要とされている。ニチアスは、ゴムを化学的に変化させ新たな性能を付与する、架橋剤の開発を自社で行えるという強みを生かし、高機能ゴムOリング「ブレイザー R」シリーズを打ち出した。国内のみならずアメリカ・中国などの大手半導体装置メーカーにも採用されており、今後も工場の設備増強を行うなど、顧客満足を追求していく。
特長・強み ■「ありがとう」のあふれる会社
ニチアスは「ありがとう」があふれる「働きやすい明るい会社」を目指している。一緒に働く社員を仲間として大切に想い、みんなが協力しながら仕事を進めていることが特徴だ。
■経営の安定性
幅広い産業界と繋がり、ニッチな市場で高いシェアを獲得する製品群を多数展開することにより、不況に強い、安定的な経営を可能にしている。
本社所在地 〒 104 - 8555
東京都中央区八丁堀1-6-1
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