株式会社石垣

　内水氾濫による被害を防ぐための雨水排水ポンプシステム。

　ポンプ上流の吸込水位の変動に対して自動で適切な運転状態に移行し、いかなる水位でも常時安定した運転を行うことができる「全速全水位」を可能にした国内発の横軸水中ポンプで、近年頻発する局地的集中豪雨に適している。

　気候変動で年々激しくなる局地的集中豪雨において、容易かつ安定した運転で浸水被害を防ぎ、水害のない強靭なまちづくりに貢献する製品だ。

　石垣のスクリュープレスは、日本国内の下水処理場で納入台数トップシェアを誇る。

　下水処理の最終工程で発生する脱水ケーキを処分またはリサイクルしやすくするため、スクリューを回転させることで脱水しケーキの低含水率化を行う。

1995年に世界初の革新的な技術として開発され、従来の下水汚泥処理に比べ環境負荷と運転コストの低減化を実現。循環型社会の形成に貢献する石垣の主力製品だ。

　株式会社石垣は、世界で初めてろ布走行型自動運転のフィルタープレスを開発した「固液分離のスペシャリスト」。

　フィルタープレスは、液体中に混ざっている固形物を分離するために使われる装置。例えば、化学工場での製品製造や食品工場での濃縮液の処理などに使用される。また、環境保全を求める社会的背景もあり、工業分野などの排水処理にも使用されている。

　フィルタープレスの特長は、①高圧で圧搾することができるために、ケーキ含水率を他の脱水機よりも低くすることができる点、②処理量に合わせて脱水機の大きさを選定可能で、大規模な処理量にも対応できる点がある。

プラチナシステムは、処理場に流入する下水からトイレットペーパーなどの残滓を主成分とする繊維状物（下水汚泥由来繊維）を選択的に回収し、地産地消の助材として利活用するシステム。

　そのため、下水処理で凝集助剤となる繊維を外部から調達購入することが不要になる。

従来の汚泥処理では、脱水性能は汚泥の性状に大きく依存しており、嫌気性消化を代表とする難脱水性汚泥を低含水率化するためには、凝集助剤などの薬品費が高額になることや含水率の低減効果があまり高くないといった課題が残されていた。

　この下水汚泥由来繊維利活用システムは、下水から作り出した助材で汚泥処理を効率化を実現し、汚泥処理や処分費用の縮減に大きく貢献する革新的な技術である。